| Top | News | About | Diary | Exhibition | Event | Iyashiba | Link | Contact | Access |



今日から12月、『師走』の字のごとくこの1ヶ月は本当に駆け足で過ぎていく
年末に向かうそんな慌ただしさに逆らうように
書店で写真集をいくつかめくった後、外苑周辺をゆっくりと散策してみた。。。


TVのニュースでちょうど見頃だと言っていた銀杏並木に行ってみる
人、人、人・・・!!!
観光客相手に声を張り上げる旗を持ったガイド
噴水の周りには屋台が立ち並び、ビール片手に焼き鳥を頬張る人も!!
あちらこちらで聞こえてくるシャッター音もどこかせわしい(苦笑)

少々ため息まじりに黄金色に染まった並木道を進んで行くと
周囲の喧噪などどこ吹く風で、
悠々と犬を散歩させている初老の外国紳士に出逢った・・・。


気の向くままに歩き、ときおり足を止めてはシャッターを切る
そんなことを何度か繰り返しているうちに、やがて裏通りを抜けて青山通りに出る
南青山にある『ヘルツォーク&ド・ムーロン』設計の『PRADA』へ向かった


建物の前のベンチに腰掛けているのは中国人のファミリー
しばらく写真を撮るために立ち止まっていると
大きな『PRADA』の文字が入った紙袋を抱えて出てくる人も中国人が多い
これも時代なんだろうなと思う

2009年もあと少し、どんな記憶が残っていくのだろう。。。
Img20091201090816
Img1b20091201090816
Img1c20091201090816
今年の12月は珍しく賑やかなイベントが重なった。。。

まずは、IKEAのクリスマスパーティ!
書き入れ時のこの時期に営業時間の短縮までしてしまう文化に
昨年も驚かされたが、今年の会場はなんと舞浜の『ヒルトン東京ベイホテル』

3時間早くcloseした店の前から、一同バスで新三郷から舞浜へ向かう
会話も弾みながら高速を走るバスの中はちょっとした修学旅行のようだった(笑)
そして、イルミネーション輝くディズニーリゾートが近づくと一段と歓声が湧く!!

どうやらホテルでやるらしいという噂と、ドレスコードは『フォーマル』と
事前に聞かされていたからか、普段はトレーナーに作業パンツの
コワーカー(IKEAでは従業員をこう呼ぶ)がこの日はまさに紳士淑女の装いに変わっている!!
中でもイブニングドレスを華麗に着こなす美しい女性は
若い男の子の羨望の眼差しを一身に集めていた・・・。




クリスマスパーティの余韻醒めやらぬ翌々日
今度は夜の街、赤坂へ。。。

IKEAの同僚、クボちゃん(元スキーのインストラクター、しかもさわやか系のルックスと
ソフトな人当たりでファン多し)の結婚式の2次会にいくためだ
驚かされたのは新郎新婦の登場のとき!!
真っ白なリンカーンのリムジンが、外堀通りの東急プラザ前に静かに止まり
こちらも真っ白なタキシードに身を包んだクボちゃんが
新婦の手をとって店に入ってきたときには拍手喝采!!

でも、お礼の挨拶のとき噛みまくって
ちょっと勝ち気な雰囲気の新婦にたしなめらていたクボちゃんの様子には
すでに尻にひかれている兆候が・・・(苦笑)



・・・。


こうして、12月前半は例年になく華やかできらびやかな時間とともに過ぎていき
いつも通りの静かな休日の今日
そろそろ頼まれている年賀状のデザインを固めなくては!と
ときおり窓の向こうの海を眺めつつ机に向かっている・・・。

横のソファの足元には、IKEAのクリスマスプレゼントでもらった
サイドテーブル『KARLJOHAN』(¥7,990で販売中)


もう少ししたら、珈琲でもいれて一息入れることにしよう。。。
Img20091215110316
Img20091231145716
窓から空を見やればこの時期らしからぬ大きな雲がゆっくりと流れている

今年の最後に何を書くか、実はかなり前に決めていた
それが大晦日の今になってようやく書き始めたのは
この壮大な物語と対峙し語ると言うことが、果たして出来るのかという憂慮があったからだ
例えそれが個人的な日記だったとしても・・・。


「まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている。」
こういう書き出しで物語は始まり、秋山好古、真之、そして正岡子規という3人を通して
読者は100余年前に日本が体験した明治という時代に引き込まれていく

帝国主義の列強に囲まれながら、ようやく近代国家としての産声を挙げたばかりの日本が
当時置かれていた状況を今から見れば
あまりに無謀で、滑稽にさえ映るのだが
ひたすら真っ直ぐに前だけを見据えて進んでいく彼等の姿に
清々しい感動を覚えずにはいられないのである


司馬遼太郎が10年の歳月をかけて書き上げ、
単行本でも全8巻に及ぶこの『坂の上の雲』が
ついにNHKによって3年をかけてドラマ化されることになり
12月にその第一弾が放映された

以前の予告で、この時期の放映を知っていたから
今年の始めに読み始めて、一巻ずつじっくりと読み進めながらも余裕を持って読破
一体どうやってあの揚々とした時代を描写するのだろうか?
と期待と一抹の不安を抱えながらいよいよ年末の放映を迎えた

めったに連続ドラマを見ない自分が珍しく、日曜の午後8時になると
TVの前にどっかと鎮座し、ぐいっとTVに見入る
静かに冒頭の書き出しが語られたあと、サラ・ブライトマンが唄うテーマに合わせて
秋山好古、真之、子規3人のモノクロの映像が流れ始めると
原作の中のあの主人公たちが、目の前の画面の中で再び蘇った!

NHKならではの忠実な舞台描写もさることながら
演じる俳優たちが、当時の空気を目一杯吸い込み
明治という時代に飛び込んで、活き活きと目を輝かせて演じていることが
ドラマに清々しい風を呼び込んでいる


今、政治家たちは日本という国が歩むべき道筋を描けず
道しるべをなくした人々は生きる意味を見失いつつある
そんな現代を生きる我々は、明治という時代をある種の羨望をもって眺めているように思える

最後に再び司馬遼太郎の言葉を借りて新しい年を迎えようと思う
少しでもこの一途な想いに近づけることを願って・・・。



「のぼっていく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲がかがやいているとすれば、
それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう。」